2025/02/13 21:51

現在では、とても簡単お手軽に餅を手に入れることができるようになりました。
どこのスーパーやコンビニでも年中売っていて、保存食としても用いられるようになりました。



しかし、餅は、以前は「ハレの日」という特別なときにだけに食べることができる贅沢品でした。
作るのにも手間暇がかかります。


現在手に入れることのできる餅は、大手のメーカーのものが主流ですが、街の和菓子屋さんが作ったものや、餅屋さんの作ったものもあります。


それらのほとんどのものは、機械で製造したものです。
「杵つき餅」というパッケージをよく見かけますが、あれは、機械の杵で搗いたものです。


それに対して、当店では、完全に昔ながらの製法で餅づくりを続けています。
もち米を薪焚きのかまどで蒸かし、臼と杵で搗き、包丁で切ります。
製造工程で機械は一切使いません。




かまどで蒸かして機械で搗いた餅、ガスで蒸かして臼と杵で搗いた餅というものは、
購入して試食したことがあるので、少しながらも出回っているのですが、
まったく機械を使わずに作って売っているものにはまだ出会ったことがありません。


イベントで完全手作りの餅つきをすることはあると思いますが、
小売りの餅で完全手作りというものはないのかもしれません。


その意味では、当店の製法は、「絶滅危惧製法」ということができるかもしれません。


では、なぜ手間暇がかかる製法を続けているのかと疑問に思われるかもしれません。
その答えは簡単です。「この製法で作った餅が一番味も香りも良いから。」なのです。


小学生の頃、餅好きだったため、電動の餅つき機を買ってもらって餅を作ってみました。
自分の好きな餅の味と香りが全然せず、愕然としました。


結局その餅つき機は、その一度しか使わず、今でもしまい込んだままです。


現在市販されている餅もほとんどが機械製造なので、日本各地で売っている餅を
味見してみても、自分の好きな餅の味と香りを感じたことはほとんどありません。


伝統製法の完全手作りでしか、もち米本来の味と香りを引き出すことは難しいのではないかと感じています。
当店の絶滅危惧製法の餅をご試食いただき、ぜひその味と香りをご体感していただきたく思います。